梅雨時のむくみを撃退するためには・・・

 

一日中立ちっぱなし、デスクワークで座りっぱなしなど、同じ姿勢で作業をしている人の多くが夕方になると「足がパンパン」「靴がギュウギュウ」などの悩みを抱えています。仕事着から着替えたときに、靴下のラインがくっきり付いていたり、ブーツのファスナーが途中までしか上がらない経験をされた人も多いと思います。

 

 

特に梅雨時になると、むくみがひどくなるというケースも多いようですが、ここでは、東洋医学に基づいた「むくみ」についての考え方を見てみましょう。

 

水滞とは?

東洋医学には「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つが体内を正しく巡ることで健康が保たれるという考え方です。

 

●気(き) 全てを活動させる生命エネルギー。不足すると免疫力が低下する。
●血(けつ) 主に血液を指す。心をリラックスさせる作用がある。
●水(すい) 血液以外の体液全般(リンパ液・汗・唾液など)を指す。

 

 

夕方になると足がパンパンにむくむ状態は、気・血・水の巡りが悪いということです。むくみは見た目も太くなってしまいスッキリしませんが、気持ちも憂鬱になってしまいますよね。

 

 

これら3つが絶え間なく体内を巡っているときにはエネルギーが満ち溢れ、体も心も元気な状態を保てますが、例えば「水」が滞った場合、東洋医学では「水毒」が溜まった状態、「水滞(すいたい)」と呼ばれています。水滞は、梅雨や夏になりやいのが特徴で、むくみだけでなく、冷え・消化機能の低下・肌トラブルなどを引き起こす原因にもなってしまいます。

 

 

まずは水毒が溜まっていないか、次の項目をチェックしてみましょう。

 

睡眠時間が平均5時間以下
起床時の体温が35℃台
運動をする機会が少ない
1日1リットル以上の水を飲む
喉が渇きやすい
尿の回数が1日9回以上または4回以下
足がむくみやすい
まぶたがむくみやすい
下腹がぽっこりしている
お腹がポチャポチャと音がする
梅雨時期になると体調を崩す
体が重くてだるい
太りやすい
ケーキなどの甘いものが好き
よく眠くなる

 

 

 

当てはまる項目が多いほど、水毒が溜まっている状態です。放っておくと悪化し、むくみ以外にもさまざまな体調不良を引き起こす原因になってしまいます。生活習慣全般を見直し、脱・水滞状態を目指しましょう。


水分の摂りすぎ・体を冷やさないことが大切!

 

水滞を放っておくと、体内の余分な水分が血管やリンパ管を圧迫するために巡りが悪くなってしまいます。巡りが悪くなると、手足の末端まで体はどんどん冷えてしまい、さらにむくみがひどくなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

 

「巡りが悪くなる⇒むくみが起こる⇒さらに体が冷える⇒さらにむくみがひどくなる」という、冷えとむくみのスパイラルから脱出するためには、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?水滞状態を改善するためにすべきことを見てみましょう。

 

水分を摂りすぎないこと!

 

1日に2リットルの水を飲むと体に良いと聞いたことがある人も多いと思いますが、水滞状態であるときには、水分の摂りすぎには要注意です。特に梅雨時期や暑い時期には、喉が渇くため、水分をたっぷり摂ってしまうという人も多いでしょう。ビールや清涼飲料水などの量が増えてしまうのがこの時期です。

 

 

しかし、東洋医学は「余分な水分は体を冷やす」という考えです。必要以上に水分を摂ることは、体をさらに冷やしてしまうため、むくみを悪化させる原因になってしまいます。「喉が渇いた」と体が欲したら補給する程度でも十分です。

 

 

また、梅雨時期や暑い時期には冷たいものをゴクゴク飲んでしまうという人が多く見られますが、できるだけ常温か温かいものを摂取しましょう。さらに、水分補給だけでなく、食事からも水分を摂っていることを頭に置き、過剰に水分を摂らないように心掛けましょう。

 

体を冷やさないこと!

 

梅雨時期になると、室内はエアコンが効いているため、体が冷えてしまうという人も多いと思います。長時間、室内でデスクワークをしている場合は、足元や首元が冷えないように対策をとりましょう。ヒザ掛けやスカーフなどを利用し、体を冷やさないことが大切です。

 

 

また、体の外側からだけの冷え対策ではなく、生姜・根菜類・発酵食品などの体を温める食べ物を積極的に摂り入れましょう。先述したように水分補給をする場合には常温か白湯で、トマト・きゅうり・バナナ・白砂糖など体を冷やす食べ物は控えるようにした方が良いでしょう。体の外側からと内側からしっかり冷え対策をとり、巡りを良くすることが脱・水滞状態につながります。

 

筋肉をつける!

 

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、巡ってきた血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。しかし、筋肉量の少ない女性は、その役目が上手く果たせないため、男性よりも足がむくみやすい傾向にあるといわれています。余分な水分を上手く体外へ排出するためには筋肉をつけることも大切です。筋肉をつけることが水滞予防につながります。

 

 

わざわざスポーツジムに通う必要はありません。体を温める程度のウォーキング、軽いストレッチ、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中のひと工夫で筋肉をつけることは可能です。筋肉がつくと代謝もアップするため冷えの改善や、じんわり汗をかくことでストレス解消になるなど、プラスの要素も多いですよ。

利尿作用のある食材を積極的に摂り入れよう!

 

むくみ・めまい・頭痛などの症状がある場合には、利尿作用のある食べ物を積極的に摂り入れましょう。アボカド・納豆・バナナ・ほうれん草・パセリなどにはカリウムが豊富に含まれているので、体内のナトリウムの排出を促進し、むくみ解消に効果がある代表的な食材として挙げられています。

 

 

きゅうり・ゴーヤ・冬瓜なども利尿作用がありますが、食べ過ぎは体を冷やしてしまうため、炒め物・煮物などにし、温めて食べると良いでしょう。カリウム不足はむくみの大きな原因になるため、欠乏しないように毎日の食事にバランス良く摂り入れていきましょう。