つらいむくみにはサプリより薬が効果的?

 

朝起きたときに顔がパンパン、夕方になると足がパンパンなど、むくみは誰もが経験されたことがあると思います。見た目にも太く見えたり、メイクができなかったりと、女性にとっては深刻な問題にもつながるむくみ。

 

 

近年は、むくみサプリやむくみ対策グッズの人気が高まっていますが、実は薬でむくみが改善できることをご存知ですか?ここでは、むくみの原因〜むくみに有効な栄養素まで、むくみに関わる全てに着目し、分かりやすくまとめてみました。

 

 

つらいむくみをスッキリに、お役に立てれば幸いです(^^♪

むくみについて

 

むくみとは、簡単にいうと体内(皮膚の下)に余分な水分や老廃物が溜まってしまい、排出されない状態を指します。むくみがある場合には、皮膚を上から強く押すと凹んだままなかなか元には戻りません。

 

 

夕方になるとふくらはぎがパンパンになってしまうという人も多いと思いますが、それは心臓から送りだされた血液をまた心臓に戻すポンプのような働きがうまくできていからです。ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれていますが、男性よりも筋肉量が少ない女性はポンプの働きが弱いため、むくみやすい傾向にあります。

 

 

心臓から送り出された血液は栄養と酸素を運ぶために全身を循環しています。体の隅々の毛細血管へ行き渡り、細胞に必要な栄養と酸素を届けているのです。しかし、毛細血管は全ての細胞につながっているわけではないため、毛細血管から血漿(けっしょう)が染み出て「細胞間液」となり、細胞一つ一つに必要な栄養を運んでいます。

 

 

役割を果たした細胞間液は、水分や老廃物となって静脈やリンパへ運ばれますが、何らかの理由で流れが滞ると、皮膚の下に溜まってしまいむくみが引き起こってしまいます。

むくみの原因とは?

 

むくみが引き起こるメカニズムが分かったところで、どのようなことが原因でむくみが発生するのか探ってみましょう。

 

@塩分の過剰摂取

 

塩分を摂りすぎると喉が渇きます。これは、私たちの体液の濃度を薄めようとする自己防衛反応に当たります。私たちには塩分が必要ですが、必要以上に摂取すると、薄めようとして水分を溜めこんでしまうため、むくみやすくなってしまいます。

 

 

塩分(ナトリウム)はカリウムとのバランスをとって体内の水分をコントロールしています。必要以上に塩分を摂ったり、カリウム不足になると、そのバランスが保てなくなるため、体にむくみとなってあらわれます。

 

A同じ姿勢で長時間の作業

 

足むくみの原因は血行不良であることがほとんどです。夕方になると足がパンパンになるという人の多くは、立ち仕事やデスクワークなど、長時間同じ姿勢で仕事や作業をされています。

 

 

立ちっぱなし・座りっぱなしは血行が悪くなっていまいます。心臓から一番遠くにある足は重力の影響も受けやすくむくみやすいため、適度な休憩と、目や肩をほぐすように足をほぐしてあげましょう。

 

B水分不足

 

水分を摂りすぎるとむくみが出るからと、水分の摂りすぎに注意している人も多く見られますが、実は「水分不足」もむくみの原因の一つに挙げられます。私たちの体は成人で約60%が水分でできています。

 

 

むくみは余分な水分や老廃物が皮膚の下に溜まった状態を指しますが、水分不足になると体が水分の排出を減らそうとするために、通常排出される老廃物を含んだ水分までもが体内に溜まるため、むくみが引き起こります。体内の循環を良くするためにも水分はこまめに摂取するようにしましょう。

 

Cストレス

 

ストレス社会に生きている現代人はほとんどがストレスを抱えて生活しているといっても過言ではありません。ストレス解消がうまく行われていれば問題ありませんが、慢性的なストレスは交感神経が活発になるため自律神経が乱れ、血行不良が起こりやすくなります。

 

 

血行不良が起こると体が冷え、巡りが滞るためにむくみやすくなってしまいます。ストレスは溜め込まずに、オンオフをしっかりつけ、リフレッシュすることが大切です。

 

D他の病気の可能性

 

一過性のむくみの場合は生活習慣から引き起こっていることがほとんどですが、なかなか改善されない慢性的なむくみの場合には、腎臓・肝臓などの機能が低下しているなどの他の病気が潜んでいることも考えられます。

 

 

他にも、心臓の機能の低下、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下などでもむくみは引き起こります。長期間、むくみがあらわれている場合には、一度診察を受けてみましょう。

 

E薬の副作用

 

服用されている薬がある場合、副作用でむくみがあらわれることがあります。喘息・関節リウマチ・ホルモン剤など、さまざまな薬の副作用としてむくみはあらわれることもあるため、服用されている場合は、医師に相談してみてください。

むくみに有効な栄養素は7つ!

 

むくみを解消するためには、十分な睡眠・適度な運動・ストレスを溜めないなどの生活習慣の見直しが大切ですが、食生活も大きなポイントです。毎日の食事に積極的に摂り入れたいむくみ解消に有効とされる栄養素は7つです。

 

@カリウム

 

むくみ解消として一番に挙げられるのが「カリウム」です。カリウムはミネラルの一種で、細胞内液に存在しています。カリウムは細胞外液に存在するナトリウムとの相互関係があり、塩分を摂りすぎてナトリウムが増えると、カリウムが浸透圧のバランスを保つためにナトリウムを汗や尿として体外へ排出します。

 

カリウムを多く含む食品 バナナ・キウイ・アボカド・きゅうり・ナッツ類・いも類・海藻類など

 

Aポリフェノール

 

ポリフェノールは非常に高い抗酸化作用があり、血液をサラサラにして血流を促進する働きもあります。新陳代謝を高め、むくみの原因である血行不良・冷えを改善、免疫力を高める栄養素としても注目されています。

 

ポリフェノールを多く含む食品 ぶどう・ブルーベリー・りんご・赤ワイン・チョコレートなど

 

Bサポニン

 

サポニンは植物の根・葉・茎などに含まれる、苦みやえぐみを持つ成分です。利尿作用や悪玉コレステロールを排出する働きがあるので、むくみを軽減することができる栄養素として注目されています。

 

サポニンを多く含む食品 大豆製品・高麗人参・ごぼう・ニンニク・アスパラガスなど

 

Cクエン酸

 

クエン酸は疲労回復効果が期待できる、梅干しなどに含まれる酸っぱい成分です。体の代謝機能が回復することで代謝がアップし、血流が促進されるので体内の老廃物が体外へ排出されやすくなり、むくみ解消にもつながります。

 

クエン酸を多く含む食品 梅干し・レモン・グレープフルーツ・みかんなど

 

DビタミンB1

 

むくみの解消にはビタミンの摂取も重要なポイントです。その中でもビタミンB1は血液をサラサラにし、体内の糖質を分解する作用があります。ビタミンB1不足は心臓の働きを弱め、血液循環にも悪影響を及ぼすことにもつながるため、積極的に摂取するようにしましょう。

 

ビタミンB1を多く含む食品 豚肉・レバー・ほうれん草・かぼちゃ・豆腐など

 

EビタミンB6

 

むくみ解消に効果が期待できるビタミンにはビタミンB6も含まれています。ビタミンB6はホルモンバランスを整え、たんぱく質を分解する働きがあるので、生理前のむくみ解消に効果が期待できます。

 

ビタミンB6を多く含む食品 ニンニク・鶏肉・豚肉・牛肉・カツオ・まぐろ・サンマ・バナナなど

 

Fシトルリン

 

シトルリンはアミノ酸の一種で、利尿作用や血流を促進する働きがあります。また、体内で一酸化炭素を発生させ、血管を広げて血液量を増やす作用もあるので巡りが良くなり、老廃物の排出が促されむくみ解消に効果があると注目されている成分です。

 

シトルリンを多く含む食品 すいか・きゅうり・メロン・冬瓜・にがうりなど

むくみは薬で改善される?

 

つらいむくみを解消するためには、むくみの原因となっている生活習慣を見直し、先述した栄養素を積極的に摂り入れて栄養バランスの良い食事をすることがポイントですが、現実にはなかなか難しいことかもしれません。

 

 

分かってはいても、面倒だという人も多いでしょう。そうしなければならないと思うと、ストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。そこで、近年人気が急上昇しているのが「むくみサプリ」です。ただ、むくみサプリはあくまでも食品なので、即効性はありません。

 

 

即効性を求めるのであれば、やはり「薬」の方が効果が大きいと思いませんか?実は「漢方薬」にはむくみを解消するものが多く存在します。漢方薬と聞くと「苦い」「飲みづらい」「高い」などのイメージを持たれる人も多いと思いますが、漢方薬は顆粒タイプではなく錠剤タイプもあり、その種類もさまざまです。

 

五苓散(ごれいさん)

むくみ解消の代表的な漢方です。利尿作用が高いので、水分摂取量が多い割に尿量が少ないという人におすすめです。体調不良〜二日酔いが原因で起こるむくみまで幅広く使われています。

 

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

水を溜め込み、太るタイプの人におすすめの漢方です。疲れやすい・体が重い・関節に水が溜まるなどの症状が見られる人は効果を実感しやすいでしょう。

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

婦人科系が原因で起こるむくみ解消の代表的な漢方です。妊娠中のむくみだけでなく、つわりにも有効です。水を体中に巡らせて血を補っていくので、生理前症候群(PMS)・生理不順・生理痛による不調にも使われています。

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

宣明論(せいめいろん)という漢方の古典にも記されている歴史のある漢方です。利尿作用を促し、余分な水分を排出していくのでむくみ解消に効果が期待ができます。デトックス効果が高く、基礎代謝を高めていくので痩せやすい体をつくることができることでも注目されています。

 

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

腎が衰え、水分代謝が悪くなったことが原因で起こるむくみ解消におすすめの漢方です。むくみだけでなく、足の冷え・関節痛・腰痛などがある人は効果を実感しやすいのですが、膀胱炎の炎症に伴う夜間頻尿や残尿感がある場合には使用することはできません。

 

柴苓湯(さいれいとう)

五苓散(ごれいさん)と小柴胡湯(しょうさいことう)を合わせた漢方です。体内に滞っている熱を発散させ、ストレスによるイライラを抑え、水分代謝を上げながら胃腸の調子を整えます。アレルギー・水太りが気になる人にもおすすめです。

 

 

 

いかがでしたか?漢方薬といっても、種類はさまざまですね。

 

 

むくみは誰にでも起こりうる体調不良の一つです。むくみサプリでの改善も効果は期待できますが、慢性的なむくみで悩んでいる人には漢方薬でむくみを解消し、体質改善するのも一つの選択肢です。つらいむくみを少しでも早く改善するために、一度漢方薬を使用してみるのも良いと思います。